インプラント治療について
インプラント治療は、直径4.5㎜長さ10㎜前後のインプラント体(人工歯根)を顎の骨に埋め込み、その上にジルコニアセラミックを装着する治療法です。他にも歯を失ったときの治療法には、入れ歯やブリッジがありますが、これらのデメリットが大きいため、現在は世界的にインプラント治療を選択することが標準的な治療法として確立されています。
インプラント体はチタンでできており、生体親和性(身体への適応性)は大変良好です。骨とチタンが強固に結合するという性質を利用して、その上に歯を接続しますから、ご自身の歯と同じような感覚で使用することができるため、とても快適でしっかりとした噛み心地を取り戻せます。
インプラント治療が怖いという方がいらっしゃいますが、コンピューターデジタル技術を応用して、手術前にインプラント体の埋入位置を計算し、手術時間を短縮して、どの口腔外科医が手術を行っても同じ結果になるように設計された手術ガイドシステムを当院は採用しています。
また、手術中に麻酔薬を血管に流すことで眠ったような状態で手術を受けることもできます。恐怖感を緩和し、痛みを感じることがないよう配慮する対応が可能となっております。他院と違う設備が揃っております。お気軽にご相談ください。
インプラント治療は安全か、という質問を受けます。この場合、ブリッジ治療や入れ歯の治療は安全なのか、という視点で考える必要があります。ブリッジ治療は、無くした歯の両サイドの歯を削ります。これは長期で考えると安全ではありません。例えば、3本の歯を2本で支えるブリッジ治療は、歯を大きく削ると同時に清掃性も悪く、残存歯への負担も大きいことから長期的にみると危険な治療です。入れ歯治療はどうでしょうか。入れ歯は、歯ぐきにプラスチックの義歯が力をかけます。その結果として顎骨は吸収し、支えとなる歯がある場合は、動く義歯によって歯が揺さぶられ結局歯が抜けるという結果を招きます。これは安全な治療ではありません。このように考えると、一本の歯の問題を一本で解決するインプラント治療の方が長期的にみて身体にとっては安全と考えることができます。
また、もし仮にインプラント体に問題が生じた場合は、インプラントを抜けば良いのです。抜いた後、骨の再生医療を行い、もう一度インプラント治療を行うことも可能です。このように、インプラント治療が世界的に標準的な治療となっている今、その安全性を長期的視点に立って考える必要があるのです。
インプラント治療は
どこで受けても同じでは
ありません。
徳倉歯科口腔外科・矯正歯科はインプラント治療のプロフェッショナル集団として、口腔外科・インプラント治療・歯周病学・全身麻酔・矯正歯科の専門の歯科医師たちが集い治療を行います。
大学教授2名在籍・全身麻酔対応可・顕微鏡手術対応可・看護師在籍など、安心してインプラント治療を受けていただける環境が整っております。
ここで重要なのは、1人の歯科医師だけが治療方針・治療計画を決めないことです。特定の人物の考えに偏ると、結果的に患者さまにご満足いただける治療を提供できないおそれがあります。
1人の歯科医師の考えに偏らないようにチームで治療方針、治療計画を作り、ご提案いたします。また、インプラント治療ではインプラントの埋入位置や角度、深さを緻密に計算するために、CTによる立体的な画像の取得が必要です。
当院では、少ない被ばく量で立体的な画像を取得できる「歯科用CT」を使用し、力学的な観点から、人工歯を装着すべき箇所、インプラントの埋入位置・角度・深さを確認します。
このような場合は
ご相談ください
インプラントの痛みが心配
インプラント治療は外科手術が必要なため、痛みを心配される方が少なくありません。実際には、インプラント治療は麻酔下で行うため、治療中に強い痛みを感じる心配はなく、麻酔が切れた後も鎮痛剤でコントロールが可能です。
症例によっては術後1~2日は痛みや腫れが続く可能性がありますが、自然に軽快していきます。処方した薬を指示どおりに服用いただければ、痛みや治癒に関して心配はほとんどありません。
治療に対する不安や恐怖心が強い場合には、静脈内鎮静法によって眠ったような状態で治療を受けていただけます。インプラント埋入本数が多い場合は、麻酔科医による全身麻酔も可能です。
歯科治療が苦手、インプラント治療が怖いと感じている方は、全身麻酔・静脈内鎮静法と局所麻酔の併用をご検討ください。なお、静脈内鎮静法には健忘効果により治療が嫌な記憶として残りにくいというメリットもあります。
インプラントが本当に必要なのか
判断できない
インプラント治療は優れた治療法ですが、すべての患者さまにとって最良の治療法とは限りません。
当院での対応
当院は、患者さまのご希望やライフスタイル、ご予算などを踏まえ、他の治療も含めてご提案しております。治療の必要性、患者さまに合っている根拠などを十分にご説明し、ご納得いただいてから治療を開始いたします。
また、患者さまがご自身のお口の状態を把握し、治療を受けるかどうかの判断に役立てていただくために、「インプラント無料相談」を行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
インプラント治療の失敗や
術後トラブルが心配
インプラント治療は外科手術が必要なため、失敗や術後トラブルを心配される方が少なくありません。実際に、歯科医師の技術・経験不足、事前の検査が不十分などの理由で、失敗したり術後にトラブルが起きたりするケースがあります。
インプラント治療が成功するかどうかには、歯科医師の技術・経験だけではなく、治療環境や設備、術後のサポートなど、さまざまな要素が関係します。
当院での対応
当院は、インプラントの再治療にも対応しているため、他院で受けたインプラント治療の失敗により、悩みを抱えた患者さまを数多く見てまいりました。だからこそ、インプラント治療を成功させるための要素を理解し、徹底的にこだわっております。
例えば、国際基準の臨床データから医学的根拠のある術式のみ厳選いたします。また、適切な治療を行っても、術後のメンテナンスが不十分では失敗やトラブルのリスクが高まります。当院は、優れたメンテナンスによって、細菌感染や人工歯が折れるなどのトラブルを防ぎ、末永くインプラントをお使いいただけるようにサポートしております。
サポートを受けていただくためには、患者さまに信頼いただける対応を継続しなければなりません。安心して定期メンテナンスに通っていただけるように日々努力を続けておりますので、インプラント治療については当院までぜひご相談ください。
信頼できる歯科医院かどうか
判断できない
インプラント治療を行う歯科医院が増えていますが、歯科医師の技術や経験、治療環境、使用するインプラント体、術後のメンテナンスなどに違いがあります。また、インプラント治療は自費診療のため、どの歯科医院でも同じ料金の保険診療とは異なり、歯科医院によって料金が大きく異なります。もちろん、料金が高いからといって、インプラント治療の質が高いとは限りません。
信頼できる歯科医院かどうかを見極めたい場合は、まず歯科医師の技術や経験に注目が必要です。インプラント治療を行うために歯科医師以外の資格は必要ありませんが、手術の技術や解剖学の知識などは欠かせません。インプラント治療は日々進化しているため、専門的に学習してきただけではなく、日々研鑽を積んでいる歯科医師を選ぶことが大切です。
持病や骨の不足によって
インプラント治療を断られた
インプラント治療は外科手術を行うため、他院では高血圧や心疾患などの病気があると治療を断られることがあるようです。
また、インプラント体を埋め込む部分に十分な骨量がないなどという理由で治療を断る医院もあるようです。骨量が不足している場合は、骨の再生治療を施せば良いのですが、その歯科医院でも実施されている治療ではありません。ひとつの歯科医院で断られても諦めないでください。
ぜひご相談していただきたく思います。
当院での対応
当院では、高血圧や心疾患、糖尿病など、インプラント手術にリスクがある患者さまにも治療を提供するために、医科と連携して全身管理を行っております。症状をコントロールして、インプラント治療を行います。これまでお断りした方は極少数です。ぜひ、しっかり噛める喜びを諦めず、一度ご相談ください。
インプラント治療を受けられる際は、主治医への相談が必要です。また、服用中の薬がインプラント治療に影響する場合があるため、種類や名称、服用期間などを正確にご申告ください。
骨の量が足りない方には、骨を増やす「骨の再生治療(骨造成)」を行ってからインプラント体を埋入いたします。骨造成には数種類あり、骨量や治療部位によって選択する必要があります。当院は、事前の精密検査でお口の中や骨の量・質などを十分に把握したうえで、患者さまに適した骨造成をご提案しております。
現在使用しているインプラントに
不安がある
- インプラントがぐらぐらする
- 痛みやしびれ、違和感が続いている
- インプラントが抜け落ちた
せっかくインプラント治療を受けたのに、上記のような症状に悩まされている方が一部いらっしゃいます。とても残念なことです。この場合は、再治療が必要になりますが、通常の治療よりも高難易度であることから対応できる歯科医師が少なく、やむを得ず問題を放置している方もいらっしゃいます。
当院での対応
当院は、再治療(リカバリー)に対応できます。インプラントがぐらついている、インプラントの周りから出血、排膿が起きている、痛みがあるといった場合は一度ご相談ください。再治療の際は、同じ症状が起きないように、十分な精密検査を行ったうえで患者さまに最適と考えられる術式をご提案いたします。
遠方から通うのが大変・
通院が難しい
インプラント治療を受ける歯科医院を選ぶ際は、「通いやすさ」だけではなく、歯科医師の技術や経験、治療環境、使用しているインプラント体、メンテナンスの内容なども重視することが大切です。どれだけ通いやすい歯科医院でも、肝心の「治療の質」に問題があれば、長期でインプラントを使用できないような結果になったり、トラブルに悩まされたりするリスクが高まります。
当院での対応
当院では、遠方にお住まいの方も数多くお越しいただいております。これは、当院のインプラント治療における技術や経験、治療環境、メンテナンスの質などを高くご評価いただいてるためです。
当院では、骨の再生医療であるGBRとインプラント埋入手術を同時に行い、仮歯の装着までを1日で行うことも行なっています。
何度も通うことなく、1日で歯を手に入れる手術ができることも当院の強みです。
インプラント治療について
治療と他の治療の比較
歯を失ったときの治療法には、入れ歯・ブリッジ・歯の移植・インプラント治療があります。歯を失ったまま放置すると、隣の歯が倒れてきて噛み合わせが乱れるということが起こります。これは本当に大変なことになります。家で例えるならば柱が倒れてしまったということです。家は傾き、それを元に戻すことには大変な労力が必要になり取り返しがつきません。なるべく早く何らかの方法で、歯を補う治療を受けることが大切です。
4種類の治療法のメリット・デメリットを比較します。
入れ歯
メリット
- 残った歯をほぼ削らずに作成できる
- 取り外しできるため清掃しやすい
- 歯を多く失っても対応できる
デメリット
- 粘膜を覆うため味や温度を感じにくい
- 異物感や発音障害が起きやすい
- 噛む力が弱い
- 粘膜で支えるため、痛みが出やすい
- 部分入れ歯を引っかける歯に負担がかかり、将来的に抜歯になる可能性が高くなる
- 部分入れ歯は金属の留め具のため審美性が低い
- 食後に毎回入れ歯を洗わなければならない
- 紛失の可能性がある
- 口臭の原因になる
- 使用されている金属が金属アレルギーを起こす可能性があり健康に悪い(ニッケル、コバルト)
- 自費の入れ歯であっても、いつかは作り直しの可能性が高い。
インプラント
メリット
- 自分の歯と同じような使用感を得られる
- 安定した噛み合わせを長く保つことができる
- 審美性に優れているため周りの歯との差が目立たない
- ブリッジのように残っている歯に負担がかからない
- 将来的にも一本の歯の問題を一本の歯の問題として解決できうる
- 定期的なメンテナンスによって長期間の維持ができる
- 生体親和性の高い材料のみで構成されている
デメリット
- 自費診療である
- 治療期間が長い
ブリッジ
メリット
- 固定式のため外す必要がない
- 自費診療のものは天然歯と同等の見た目で目立たない
デメリット
- 歯を失った部位の両隣の健康な歯を大きく削る必要がある
- 複数の歯を本数の少ない歯で支えるため土台の歯に問題を起こしやすい
- 削った歯は将来的に失うリスクが高まる
- 清掃性が悪い
- 虫歯になるリスクがある
- 口臭の原因となる
- 使用されている金属が金属アレルギーを起こす可能性があり健康に悪い(銀、パラジウム、銅、ニッケル、コバルトなど)
歯の移植
メリット
- 自分の歯を使用できる
デメリット
- 治療期間が長い
- 歯髄の除去治療が必要
- 寿命が決して長いとは言えない